「靖国桜の朝夜」
靖国の桜を見に行かう。思つてゐたが、なかなか時間がなかつた。
仕事まへ、そして仕事終了に立ち寄ることを思ひ立つ。
朝4時に起きて、始発で靖国に迎へば、6時の開門前。
こんな時間になにをやつてゐるのだらう。
きつと靖国だから、頑張つてゐるのだらう。さう思ひつつ、門前に立つ。
午前5時55分。 靖国神社は6時開門。 すでに待つてゐる人もちらりほらり。 |
閉じられた神門は、御紋が重々しい。 |
警備員さんが開門をする。門が開けば、桜が彩る境内。 |
拝殿前。朝から参拝者がちらほら。 6時30分からはラジオ体操がとりおこなはれる。 |
拝殿。桜。 |
靖国桜は、今年は何を思ふのか? |
なかなか社殿と桜を絡め取るのが難しいのだ |
遊就館。 |
どこでみても、桜はさくら。 しかし「靖国」の桜は、その「桜」としての使命が違ふ。 「桜咲く、靖国神社」 花の季節に、今年もまた会ひに来た。 毎年恒例はされど、かかせない「靖国の想ひ」 |
さわやかな陽気。しかし皇族が靖国を訪れるのもままならない。 |
白鳩。白桜。靖国の風物詩。 |
戯れる鳩たち。英霊たちの願ひと共に、桜の季節に何を思ふ? |
午前6時に靖国の開門に立合つた私は2時間ばかりをすごす。 8時過ぎに、退散。仕事があるのだ。 ・・・仕事場に三脚を抱へていくのも、変な話だが、そこは「夜桜を撮るんですよ」と、いへば「写真好き」に思つてくれる 午後7時30分。仕事を切り上げた私は再び靖国を訪れる。 世の中広しといへども、開門時に立合つた人間が、閉門後に又来ることはないだらうに。 閉門の靖国。しかし隣接する千鳥ヶ淵とともに、夜桜を愛でる人が殺到する。 これほど多くの人間がこの界隈にあつまることは年に数回しかない。 「正月」「桜」「みたままつり」「8月15日」 靖国らしくもある。しかし靖国に似つかわしくない「夜桜」を愛でる人たち。 千鳥ヶ淵は入場規制。私は、ただただ靖国を撮る。 |
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第一鳥居。 賑はう参道。私は場違ひ。 靖国らしくない「人々」が楽しみ、食し、行き交ふ。 |
第二鳥居。 神門は閉じられてゐる。それでも、ここは靖国らしかつた。 神門前で、手を合はせ、この場にゐることを感謝する。 |
夜間であれど拝することは可能。 |
第二鳥居。見上げれば桜もライトに照らされる。 |
神門脇から拝殿を覗く。 |
静まる境内は、神々しい。 |
神門が閉じてゐるのに賑はう夜は「桜の季節」だけだらう。 |
靖国の灯籠、そして照らされる桜。 |
靖国通りに面した入口。桜は夜が美しい。ただ、撮るのは難しい。 |
品川像も夜桜を愛でる |
夜の靖国。なかなか行かないから、感慨もひとしお。 |
靖国通りを駆け抜ける。桜の並木が心憎い・・・。 |