「靖國櫻と靖國相撲」
<平成15年4月9日・11日撮影>
<後篇・靖國相撲>
今年は櫻を見物してゐなかつた。いや、櫻はみてゐる。しかし、ただ流れるが如くに眺めるだけで、そこに意識的な鑑賞心はなかつた。
4月9日。前日の雨でほとんど散りはじめてゐる事は承知してゐたが、それでも毎年一度は、ここの櫻がみたかつた。
そう。「靖國の櫻」がみたかつた。
仕事が始まるまへに、寄り道。氣樂な氣分といふわけでもないが、なんとなく非日常的な寄り道が嬉しかつた。
櫻の參道。 |
拜殿前。 |
澄み渡る青空の下で、静かに手を合はせる。 |
社殿横影。 |
到着殿前。 |
境内は一面の「白い絨毯」に覆はれる。 |
散り際でも力強さを感じさせる。 |
すみわたる朝。静かな境内に花弁が舞ふ。 |
白い鳩に、白い櫻花。 |
いつもどほりの靖國神社。日常の喧騒を忘れさせてくれる空間。
櫻の見頃は過ぎてゐる。ところがどうだらう。この空間。はらはらと舞ふ花弁に、まだまだ咲き続ける櫻花。
上をみれば、白に緑が添へられ、広大な青を從へてゐる空間。
飽きるものではない。
滿開も良いだらう。しかし、この散りいく光景も捨てがたい。この瞬間から、次の一歩が始まるのだから。
次の一歩を歩み始める櫻花。
靖國とともに歩む櫻花。來年は、如何樣な姿を私のまへに見せてくれるだらうか。
境内のポスターで気が付くこと。
「靖國神社・奉納相撲」があるらしい。
4月11日に。そして、運の良いことに11日は仕事が休みだ。
ゆゑに短絡的思考でもつて、相撲とやらを鑑賞するのも良いかも知れない。
相撲のことはわからないけど・・・。